不機嫌なジーン
いよいよ最終回。
前回までの流れでは、圧倒的に仁子が教授とゴールインって感じだった。
しかし…。
土壇場で、仁子は教授の赴任先オーストラリアに着いて行くことを拒否。
そのまま、ふたりの関係はもとに戻ることはなかった…。
ラストシーンは、ロンドン市内のタクシー。
ラジオから流れるサラ・ヴォーンの「ラヴァーズ・コンチェルト」を聴きながら、感慨にふけり、そっと涙を流す仁子。
これでおしまい。
「えっ、本当にこれで終わり? マジかよ?」といいたくなる幕切れだった。
でも、作者はありきたりなハッピーエンドにしたくなかったんだろうな。
まだ仁子の人生は始まったばかりなのだ。
ちっぽけな「籠の中の鳥」のような幸せで満足するほど、彼女はつまらないひとじゃない。
多くの視聴者に「ん?」という疑問符を残したであろうが、これはこれで意味のあるエンディングなんだ、そう思えるようになって来た。